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人はそれを独善と呼ぶ

 同じ研究科の知人に誘われて,彼が立ち上げた研究会に参加してきました。その研究会にはお隣の研究科の院生が多く,今日はその人たちが修論の概要を報告したのですが,内容とともに研究態度に疑問符。

 科学的な論文であるからには,自分が何を論じるのかを定義によって明らかにしなければなりません。

 たとえば「瓦の割り方」を論じるとします。そのときに必要とされるのは,どんな「瓦」なのか,それをどのような方法で割るのか,ということを定義によって明らかにすることです。これが明確でない状態で論じられたら,その論文によって新しく何が分かったのかが明らかでないし,たとえば「そんな方法では瓦は割れませんよ」と批判したとしても,「ここでいう瓦とは,実は瓦せんべいのことなのですよ」というふうに,いくらでも批判をかわすことができます。そんなもんは科学じゃない。

 ってな主旨のことを僕はコメントしたのですが,その人は「定義なんて実務では関係ない。そこに問題があれば定義なんてせずに,とりあえず着手するんだ」なんてことをおっしゃいました。あっそ。じゃあ大学院なんて来ずにずっと実務でやってればいいんじゃないですか,と。何のために論文書いてるんだよ。

 とある先輩がその研究科の院生の研究内容を「まともな研究やってない」と評していたのですが,ちょっと理解できました。ソリューションばかりに関心がいきすぎて,その前提に必要な現状分析がなってないのですわ。まあ個人差はありますから,その研究科全体のことは一概にいえませんが。うちの研究科にも1万字に満たない修士論文を書いた院生がいま・・・(このネタをオチにするのもそろそろくどいか?)
書いた人 うきょー | comments(0) | trackbacks(0) |




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