先日,修士論文の提出が終わりまして,うちの研究科も静けさを取り戻しました。最近は遅くまで他の研究室も明かりがついてたのに,今日は真っ暗。
僕はM1なので修士論文を書いていないのですが,結局4本の修士論文の校正とコメントを頼まれまして,年末年始は何となく忙しかったです。
僕が読んでコメントした人たちは,皆修士論文に十分相当する論文でしたので,ちゃんと口頭試問も通過すると思われますが,ダメっぽい人も噂で耳にしまして。
一人は,明らかに努力不足・準備不足な人。ギリギリまで全然書けずに提出前夜に徹夜で書いて,指導教員に1回も見せずに提出するなんて,無謀すぎます。単なる授業のレポートじゃないんだから。その人は直前までかなり余裕の表情を見せていたんですが,その余裕の根拠が全く分からなかったです。
もう一人は,字数が明らかに足りない人。(数理を使わない論文で)1万字に満たない修士論文って何ぞ?もちろん,本当はたくさん書けるのだけれども,凝縮して少なく書くということはありえますが,それができるのなら修士論文では常識的な字数を書いたほうが合理的。つまり,精一杯書いて1万字に満たなかったということですな。
ちなみに,ちょっとググってみたところ,修士論文の「要約版」で大体数千字。うちの研究科の博士後期課程の入学試験に必要な研究計画書が6千字。なのにその人は自信満々らしいです。その自信の根拠はどこに?
おもしろいことに,この二人はどちらも博士後期課程進学志望。前者はどうやら留年が決定したようですが,後者はどうなるのかなー。まあ奇跡的に修論と入学試験に通ったとしても,将来はNEET決定ですがね。そんな人間が博士号取得者の就職率を押し下げているのかもしれません。