(ある研究の重要性)=(その研究の意味づけ)×(受け入れられやすさ)
研究ってやつは,どれだけ自分が重要だ・面白いと思ってやっていても,学界や一般の人にそれが受け入れられるかが大事です。少なくとも,研究をすることで収入を得るためには必要なことです(まあその場合はお金をくれる人が受け入れてくれるかが大事になりますが)。
研究の重要性は,テーマ選定の段階で決まるものではありません。もちろん,研究動向にも流行ってやつがあって,流行りのテーマは重要だと思われやすいため,有利です。しかし,そのテーマを使って自分がどんな研究をやるかということについて,しっかりとした意味づけをしてアピールしないと,そのテーマ自体は重要だと思われていたとしても,自分自身の研究が重要だとは思われません。
つまり,たとえテーマの重要性が一見なさそうでも,研究者がその重要性をうまくアピールすることができれば,重要だと認識されるようになるということです。
テーマを選ぶときは多分に直感が影響しますが,重要性のアピールはその後の努力次第で決まります。「天才は1%のひらめきと99%の努力」にも通じるものがあるかも。
自分のやってる仕事の意味,ひいては生きてる意味なんてのも,外在的に与えられているものではなく,自分で探していくものだと思います。面白くない,と思った時点で終わり。そう思ったらそれ以上面白いことなんて見つかるわけないですよ。