長所と短所は表裏一体だな,と改めて感じました。
僕は私生活でいえば「(年齢の割に)しっかりしてる」という長所をもっていると言われてますが,逆に「しっかりしすぎてる」ことが短所として言われることもありました。
研究でも同じようなことをいつも感じています。先日のエントリで書いた学部3年のときのゼミ論を最近読み返してみたんですが,よく言えば内的な矛盾がなく,「カタい」論文だと思いました(先輩にもそう評されました)。反面,小さくまとまりすぎていて,結論が全く面白くないです(当時も結論の書き方に相当悩んだ覚えがあります)。学部4年のときの論文も,とある先生に「きっちり論じているけども,学部生の論文にしてはやや対象が狭いね」と評されました。
つまり,自分できっちり論じることのできる範囲を研究対象として設定し,その中では批判が難しいほど厳密に論じるけども,逆に言えばそもそもその対象が狭く,大きな議論に結びつかない,と。「自己完結型」とでも言いましょうか。私生活とまるっきり同じ傾向が出てますな。